審査基準の比較(教育ローン複数申込み?)
審査基準の比較を通して考えてみましょう
まずは教育ローンの審査基準について比較してみましょう。
教育ローンには公的な教育ローンと民間金融機関のものとがあるのは
ご存じのとおりです。
公的といえば国の教育ローンということになります。
国の教育ローンとは
株式会社日本政策金融公庫の教育一般貸付のことです。
2008年に国民生活金融公庫から移行となりました。
株式会社となっていますが政府系の金融機関ですね。
ですから公的な機関というわけです。
民間の金融機関と公的な金融機関の教育ローンとを比較してみますと
さまざまな違いがあります。
そのひとつに審査基準の違いがあります。
公的教育ローンと民間金融機関のそれとでは
その目的からおのずと審査基準は異なります。
たとえば国の教育ローンには公的なものですから
優遇措置や世帯年収上限があります。
(詳しくはこちら↓
国の教育ローン・ここが変わった《平成25年》
民間でしたら収入制限ではなく、
むしろ、借入に対しての収入が低ければ、
返済能力が低いとみられるでしょう。
国の教育ローンのホームページにQ&A「よくある質問」のページがあり、
審査基準について次のように記されています。
Q3-4 審査基準を教えてください。
A
ご提出いただいた資料などをもとに、お客さまのご勤務(営業)の状況、ご収入(所得)の状況、お借入の状況、住宅ローンや公共料金のご返済・お支払の状況などから、総合的に判断させていただきます。
https://www.jfc.go.jp/n/faq/kyoqa_m.html#q16
「総合的に判断」ということではどの教育ローンでも同じです。
審査が通過しなくとも、その原因を具体的に開示してくれるところは
ありませんでしょう。
また国の教育ローンの申込必要書類には
預金通帳や住宅ローン(家賃)等と合わせて
公共料金2種類以上(電気,ガス,水道,電話など)の支払い状況が分かるものの提出をも
求められています。
当然審査の対象となるものですから
公共料金の遅延や滞納はなくしておきたいものです。
少なくとも直近6ヶ月以上は遅延なく
きれいに支払い続けていたことが重要ですね。
民間金融機関の教育ローンの審査においても
申込者の属性や返済履歴が重要視されます。
問題ありと判断されれば
教育ローンの審査には通りません。
以前にお伝えしましたように
ご自身の信用情報を審査申し込みの前に
把握しておくこともできます。↓
教育ローン審査と信用情報
合格してからの入学金は待ったなしですから、
国の教育ローンと民間の教育ローンの両方に
事前審査を申し込む方も少なくはありません。
両方の審査を通過したなら、一方はキャンセルするというわけです。
お伝えしてきましたように公的と民間教育ローンとでは
審査基準が異なる部分がありますから、
公的・民間の双方に審査を申し込むことは
賢明な方法と言えるのかもしれません。
ただお気をつけいただきたいのは
銀行などの民間金融機関の教育ローンを複数の銀行へ申し込むのは
避けた方がよろしいでしょう。
信用情報の観点からも、
たとえ事前審査であっても、各教育ローンを調べて比較し、
1行だけになさるべきでしょう。